他人の人生

210313

 

いま手にしている大切なものを溢してしまわぬように、毎日気を遣って生きていたら、なにが大切なものなのかわからなくなりました。あまり難しく考えないほうがいいよって、物事を深く難しく考えたことがなさそうなひとに言われても困る。あなたにそれを言われてもねぇ。正論がまったく、耳に入ってこない。何事も煮詰め過ぎはよろしくない。それは人間関係において特に当てはまることだと思う。焦って下す判断は危ない。見落としている何かが、必ずある。何事にも言えることだが、「いますぐ判断を下す必要はない」。そもそも、焦って良いことなんてひとつもない。あなたの言う通り、結局は、少しずつ、1歩ずつ、焦らずにやっていくしかない。

 

良いものを良いものだと気づくためにはそれなりの時間が要る。そういう場合もある。わかっていても、それでも、上手く効率よくやろうとしてしまう。良いものを良いものだと気づくために、効率なんてものは考える必要はないはずなのに。

 

 

 

泣いているわたしのことを、笑い飛ばしてくれる方がいい。少しだけ腹が立つけど、それに救われているのも事実だ。「ばかだなぁ」と、自分で気づけるようになれたのは、あなたがわたしの中に余白を作ってくれたから。煮詰めすぎないことそれ自体が直接、やさしさに繋がることもある。難しく考えること、それ自体が悪いわけではない。しあわせ、たのしい、うれしい、は、それだけで価値のあるものだと、わからなくなったら終わるんだろうなぁ。

 

自分が生んだはずの想像に殺されてしまう前に、どうにかする。「どうにかなるように、どうにかする」。